TABRAIN · FIELD GUIDE
積雪深の遠隔計測|センサ・低温・電源の確認項目
積雪深IoTを検討するための雪面計測、低温時の電源、着雪・ヒーター、クラウド表示のポイントを実例から整理します。
公開開発事例を参照した設計検討ガイドです。本文の検討項目は、特定製品の性能保証や新たな導入実績を示すものではありません。
測りたい雪面を決め、基準を記録する
積雪深を距離計測から求める場合は、積雪前の基準距離と観測中の距離の差を使う考え方になります。センサ位置が動くと比較条件も変わるため、設置位置と基準を記録しておきます。道路脇、敷地内、研究用観測点など、対象場所によって雪の吹きだまりや人の作業の影響も異なります。
方式の違いは現場で比較する
公開事例には、レーザーと超音波の距離センサを比較した積雪観測があります。カタログ値だけで選ばず、測定距離、取り付け条件、雪面の状態、欠測時の挙動を確認します。比較試験では同じ期間と場所で記録し、参考となる現地の測定や写真と照合する計画を立てます。
低温と着雪を、電池容量と別に評価する
低温環境での動作検証や、観測装置のヒーター対策に関する公開事例があります。装置が起動できるか、計測面を保てるか、必要な期間を動かせるかは別の確認項目です。ヒーター等の負荷を加える場合は、その消費を通信・待機とは分けて見積もり、条件が厳しい期間も含めて試験します。
観測後の確認と保守につなぐ
積雪の数値だけでなく、受信時刻、電池状態、異常値や欠測も確認できるようにします。積雪期に安全に保守できる場所か、交換の時期はいつかを導入前に整理します。製品・サービスの現在の内容はTABsnowの案内で確認し、過去の開発事例の仕様と区別して検討してください。
参考になる開発事例
以下が本ガイドの参照元です。開発当時の構成・実証条件と、元資料へのリンクは各事例で確認できます。
積雪量観測IoTデバイス
研究向けにレーザーと超音波の距離センサを比較。2019年1〜4月の積雪観測を行いました。
構成と技術を見る →防災積雪深計測デバイス V2
積雪観測端末を小型化・省電力化し、低温環境で実験。電池と起動動作を検証しました。
構成と技術を見る →防災積雪観測装置のヒーター対策
積雪観測装置に太陽光・充電池・ヒーターを組み合わせ、約2か月の実験で電源と加熱動作を検証しました。
構成と技術を見る →防災MGIM対応積雪深計+クラウド
MGIMとレーザー距離センサを組み合わせ、積雪深、温度、電池、電波状態を送信。欠測監視や履歴グラフを備えたクラウドまで含めて運用しています。
構成と技術を見る →よくある疑問
レーザーと超音波はどちらがよいですか?
測定距離や環境、設置条件によって評価が変わります。公開比較事例を参考に、候補方式を同じ観測条件で試して判断します。
ヒーターを付ければ解決しますか?
ヒーターは計測面の対策として検討する要素の一つです。消費電力や動作条件も変わるため、通信端末とは別の負荷として電源設計に含めます。
